2019.07.20 - 2019.07.27

《みんなの木道2019》を歩く

貞山運河の海側に、海へ向かって《みんなの木道2019》を制作しました。かつてそこは、地区の祖先が防災林として植林した広大な松林が広がっていましたが、津波によってその多くが流されてしまいました。その傍らに、祖先が建立した海上安全祈願や植林記念の石碑があり、それらへ導くように木道が敷設されました。7月27日に開催された「貞山運河の渡し舟と新浜フットパス2019 part1」(新浜町内会主催)で、参加者たちが初めて木道を歩きました。

地域の人々や京都の学生が制作に参加

新浜町内会会長・遠藤芳広さんが記銘

海難防止・海上安全を祈願する「八大龍王碑」をベンチのように囲む木道。ここから海外へ向かって松の植林地帯を100mほど進むと、新浜地区における昭和の植林事業を伝える「愛林碑」を見ることができる。

「新浜みんなの家」で参加者を交えたミーティング、川俣は「海とまちを日常的に繋げるには貞山運河がキーワードになる。この歴史的遺産をさらに活性化していくために船つき場なども制作したい」と展望を語った。

「風景のなかに一本の線をひく」という川俣のイメージどおり、海や史跡へと導く確かな道すじとなった

用語集