2025.05.16-10.28

近くて遠い海を眺める

仙台インプログレスにおける初めての共同作品である《新浜ペリスコープ》は、川俣とアーティストの牛島達治(汎用動力研究所)が中心となり制作しました。作品を操作すると、泉ヶ岳等の山々や、貞山運河をはさみ、松林や防潮堤に遮られて地上からは見ることができない海を俯瞰して眺めることができます。

制作期間中に、津波警報が発令されたり、緻密な構造の作業が一筋縄ではいかなかったりと、予定の変更も多々ありましたが、10月28日に、地域や関係者の方々を招いて、作品お披露目会を開催することができました。

2024年度に実施した「アートノード・ミーティング12」の場で生まれたプラン

汎用動力研究所のスタジオ(横浜にある「ExPLOT Studio」内)で、鉄塔の高さ、アナログにするかデジタルにするかなどが検討された

5月より制作を開始。川俣さんの制作チーム(鈴木雄介、野地真隆、深野元太郎)と地元工務店により、鉄塔や映像を見るためのモニターのための基礎工事、鉄塔を施工

7月27日に川俣さんと制作チームが仙台入り。井土町内会との意見交換や市長表敬を実施

汎用動力研究所(牛島達治、八木温生、何 梓羽)の3人も29日に現場入り。写真は、映像を見るための百葉箱を模したモニター

7月30日に発生したカムチャツカ半島付近の地震による津波警報が発令。東日本大震災後に14年ぶりの津波警報が発令であった。作品を制作している場所は、津波避難エリアであり、警報が解除されるまで作業を一時中断し、避難をした

津波警報解除後、制作を再開したが、スケジュールに遅れが発生。8月2日に予定されていた、新浜町内会主催のフットパスも中止となる。しかし、せめて交流会は開催しようということで、みんなの家を会場に8月1日に実施。井土町内会の方々、関係者の方々、せんだいメディアテークの館長に今年から就任したロバート キャンベル館長も参加し、親睦を深めた

川俣さんと制作チームは、ペリスコープを囲む意匠やフェンスなどを制作

井土町内会との意見交換のなかであがった、花壇を井土地区薬師堂の両脇に制作、設置

牛島さんらが担当する望遠システムは、細かいパーツの組み立て、配線など、緻密な作業が求められる

着々と制作を続けたが、予定していた期間での完成は難しく、継続した制作となった

日が暮れるまで制作が続いた

当初、夏の間にお披露目予定だった《新浜ペリスコープ》は、その後の望遠システムの調整に時間を要し、10月28日についにお披露目の時を迎えた。町内会や関係者にも集まっていただき、川俣さん、汎用動力研究所の3人から挨拶があった。その後、牛島さんによる動作の説明があり、参加者たちは順番にペリスコープを操作、海や山々を眺めた

用語集